卒業祝いと入学祝いはどちらも贈るかどうか
親類や知人の子供が新たに学校に入学することになったときには、その門出を祝うということで贈り物を送ります。
そこでちょっと悩んでしまうのが、卒業時と入学時、どちらのタイミングで送る方が適切かということです。
自分の直接の肉親などなら、その都度お祝いをしてもよいのでしょう。
ですが例えば同僚や上司、または同年代の友人同士といったような間柄の場合、卒業と入学という両方を同じようにお祝いするのはちょっと大げさすぎるようにも感じてしまいます。
受け取る側にとっても時間的に近い卒業祝いと入学祝いを別々にもらうということは、その度にお返しをしなければいけないので、かえって煩わしい手間をかけさせてしまうかもしれません。
まず結論から言うと、卒業祝いと入学祝いのどちらを優先すべきかということで言うと、それは「入学祝い」の方です。
というのも、それまでの環境を一旦終了する卒業時よりも、これから新しい環境をスタートさせる入学時の方がはるかに手間や出費が多くかかるからです。
同じ品物を送るにしても、「卒業祝い」としてよりも「入学祝い」として渡した方が、受け取る側にとっても「これからの生活を応援してもらっている」ということになります。
どちらかというと卒業祝いは、それまでの環境を支え合ってきた身内同士で「これまで頑張ってきたね」という意味合いで行うものなので、それほど近い間柄でない人はあまり深く介入しなくてもよいと言えるでしょう。
相場、贈るタイミング
卒業祝いを送る場合、最も重要なのはタイミングです。
というのも、中学校や高校への進学を控えている子供は卒業式から入学式まであまり日数がありませんので、タイミングを逃すと次の学校へ進学を終えてしまっています。
一方で入学祝いは比較的時間に余裕があり、4月~5月くらいまでに送ることができれば大丈夫です。
ただしあまりにも長くなるとお祝いという雰囲気が薄れてしまいますので、できれば入学式前後の1週間くらいのうちに渡せるようにしてあげたいところです。
入学祝い、卒業祝いのいずれも近い親族(祖父母、伯父伯母など)の場合は1万円程度が相場となっています。
それよりも遠い親類や知人、同僚の子供などといった関係の場合は5千円前後の品物が適切でしょう。
ただ、金額については地域性やその人との直接の関係もありますので、それぞれのローカルルールを重視して決めておくようにした方がよいでしょう。
相手が欲しい品物を送るのが難しいという場合は、お金を直接包んで渡してもかまいません。
その場合は蝶結びののし袋を用意し、「御祝」「ご入学祝」などといった文言で自分の名前を添えて渡すようにします。