オフィスワーク

贈ってはいけないケース

会社やお店を運営している知人や取引先がその場所を移転するというのは、決して珍しいことではありません。
そうしたお知らせを受け取った時には、基本的には移転の御祝として金品もしくは贈答品を送るようにするのが通例ですが、中にはそうした対応はしない方がよいこともあります。

一般的にオフィスや店舗が移転をするというのは、業務拡大や新装オープンなど前向きな理由で行うものです。
しかし企業活動をしていく時には必ず順調に行くことが保障されているわけではないので、中には思うように事業展開ができずに廃業や一部業務停止を判断せざるを得ないこともあります。

移転に伴うお知らせにはどういった理由で行うかということにも触れられているはずです。
仮に直接説明がなくても場所や規模、また詳しい説明がないこと自体が会社によって喜ばしい理由での移転でないことを示しますので、そうしたときには御祝をするのは避けた方がよいでしょう。

また、もし業務拡大や新規事業展開のためのオフィス移転であっても、贈答品を受け取ることをあらかじめ断っている場合もあります。
そうした時には相手方の気持ちを優先して、無理に贈答品などを送ることはやめておくようにしてください。

贈るタイミング、相場

オフィス移転に伴う御祝の品物を送る時には、相手方の事情を考えた上で適切なタイミングで行うようにしましょう。
適切な時期とされるのは実際にオフィス移転があってから2週間以内で、遅くとも移転後1ヶ月の間には品物が届くようにしましょう。

特にお店の移転の場合は、移転当日に合わせて送ることで周囲への告知にもなるので、とてもありがたい方法となります。

ただし移転のための引っ越し当日や前日などに大きな贈答品を送ってしまうと、かえって大変なことにもなりますので、引っ越しはいつ行うかなどを確認してからにしましょう。
先に贈答品があることを想定している企業の場合には、お披露目式などを設けて、その日に受け取るようにしていたりします。

贈答品の相場や品物の種類としては、相手方との関係にもよりますが大体3~5万円くらいが適当です。
取引先といってもそれほど親しいわけではないという場合には、1~2万円程度のものでも十分でしょう。

直接お金を包んで渡すこともよいのですが、現金の取引になると会社関係では処理に困ることもありますので、そのあたりは考えて送りましょう。
品物は花や観葉植物などが無難ですが、その他にもオフィスで使用することができる実用品やカタログギフトなども近年では多く送られています。

気をつけたいのが「赤字」を連想させる赤色のものや、火事を連想するライターなどの火気類は送らないようにするということです。